「体がかたい」とは

「前屈しても指先が床に届かない」「股関節が開かない」
そんな体のかたさは、多くの方がストレッチ不足だと思いがちです。
しかし、実際に施術していて感じるのは、構造的にかたい人より、筋肉の過緊張によって「動けていない」人のほうが多いということです。
ここでは、その2種類の“かたさ”の仕組みを分けて説明し、とくに「過剰な筋緊張タイプ」に合ったセルフケアも紹介します。

関節が物理的にかたい人(可動域制限タイプ)

これは本来の「柔軟性が低い」状態で、筋肉そのものや関節包・靱帯のかたさで動く範囲が狭くなっているタイプです。
主な特徴
・ストレッチすると心地よい伸び感がある
・痛みはあまりなく、単純に“届かない・曲がらない”
・加齢や長年の運動不足で起こりやすい
対策
時間をかけて筋肉や関節包をじっくり伸ばす、いわゆる静的ストレッチが有効。
継続すればすこしずつ改善していきます。

筋肉が過剰に緊張してる人(防御反応タイプ)

もうひとつは構造的なかたさよりも、神経と筋肉の緊張が主な原因で動きが制限されるタイプです。

なぜ起こる?
・長時間の同じ姿勢(デスクワーク・スマホ)
・ストレスで交感神経が優位
・冷えによる筋温低下
・過去の痛みの記憶による防御反応
・力の抜き方がわからない運動パターンの乱れ
こういった状態では、脳が「ここ以上動くと危ない」と判断し、筋肉をギュッと固めて関節の動きを制限してしまいます。
主な特徴
・ストレッチしても力が抜けない、こわい感じ
・マッサージや温めで一時的に動きやすくなる
・朝より夕方のほうがかたい
・伸ばしても伸びる感覚がない
関節そのものではなく、筋肉と神経の協調性の問題という点がポイントです

筋緊張に対するセルフケア

  1. 呼吸で緊張を下げる(腹式呼吸・ドローイン)
    息を「吐く」ことで副交感神経が働き、筋の緊張が自然に緩みます。
    ストレッチ前に呼吸を整えると動きが改善しやすいです。
  2. 温める
    ホットタオル、入浴などで筋肉の温度を上げると
    筋肉が縮む反応が落ち着き、伸びやすくなります。
  3. 小さな動きを繰り返す
    いきなり大きく伸ばすより、
    「ゆらす・軽く曲げる・小さく捻る」などの微細な運動が効果的です。
    ブレーキを解除し、安全な動きを脳に再学習させます。
  4. 反動をつけたストレッチは避ける
    勢いをつけると筋肉が逆に縮む反射(伸張反射)が働き、
    かたさが悪化することがあります。

まとめ

「体がかたい人」には
①関節がかたい
②筋肉の緊張がつよい

の2タイプがある。
特にはストレッチだけでなく「呼吸」「温め」「小さな動き」が効果的。

自分に合ったケアを選ぶことで、体のかたさは無理なく改善していきます。
当院では筋肉の状態を見ながら最適な施術やセルフケア指導をしています。
気になる方はいつでもご相談ください。