寒さと頭痛

寒さと頭痛

寒くなると、「首から後頭部がズーンと重い」「こめかみが痛む」という訴えが増えます。
実はこの季節の頭痛、気温の低下による筋肉の緊張が大きく関係しています。

寒さで体はどうなる?

寒いと体は熱を逃がさないように、無意識に筋肉を縮めて体をすくめます。
とくに首や肩の筋肉(僧帽筋・後頭下筋群など)は、寒さにとても敏感です。
この筋肉の緊張が続くと血流が悪くなり、酸素不足や疲労物質の蓄積が起こります。
それが「筋緊張型頭痛」と呼ばれるタイプの頭痛につながるのです。

トリガーポイントと関連痛

筋肉が固まると、内部に「トリガーポイント」と呼ばれる痛みの発信源ができます。
これは筋繊維の一部が常に収縮したままになっている状態で、その部位を押すと離れた場所にも痛みが広がるのが特徴です。
たとえば、首のうしろ(後頭下筋群)にできたトリガーポイントが、後頭部〜目の奥に痛みを引き起こす。
肩(僧帽筋)にできたトリガーポイントは、こめかみや側頭部の痛みとして感じる。
頭痛がひどい方にトリガーポイントと関連痛が出る部位の図を見せたら「痛いのはまさにそこ!」と驚かれることも。
このように、「頭が痛い」と感じていても、原因は首や肩の筋肉という場合もあるのです。

自律神経も関係している?

寒さは自律神経のうち「交感神経」を優位にし、血管を収縮させます。
そのため、筋肉のこわばり+血管の収縮で、頭部の血流がさらに悪化。
ストレスや疲労が重なると、痛みが長引きやすくなります。

セルフケアと予防

肩を冷やさない
 マフラーやネックウォーマーで、外出時の冷気から守りましょう。
ホットタオルで温める
 首の後ろを温めると、筋肉と血管の両方がゆるみます。
軽いストレッチ・深呼吸
 肩を回したり、ゆっくり呼吸して自律神経を整えることも大切。
姿勢を見直す
 スマホ姿勢や猫背も首の筋緊張を強めます。

当院でできること

筋肉の過緊張やトリガーポイントに対して、手技療法・温熱療法・電気刺激などで血流を促進します。
さらにストレッチやエクササイズ、呼吸法を指導して自律神経バランスを整え、再発を防ぐことも目指します。

まとめ

寒い季節の頭痛は、首や肩の筋肉の緊張自律神経の乱れが原因のことが多い。
温めてゆるめる、呼吸を整える、姿勢を正す――
小さなケアで「冬の頭痛」はぐっと減らせます。