イタキモチいいとは

痛いけど気持ちいいのはなぜ?

施術中、かたくこわばった筋肉を指でじっくりと押していくと「イタキモチいい」と言われることがよくあります。痛い+気持ちいいで「イタキモチいい」というわけです。
「かたいところをほぐすと痛いような気持ちいいような感じがしますよね~」と答えますが、今回はすこし詳しく説明してみます。

整体やマッサージは手による刺激をあたえて体に治療的反応を出現させようとするものです。
当院の施術では、筋肉が硬いしこりになった「硬結」や、そのなかにある「トリガーポイント」と呼ばれる場所を指で押すことがあります。
トリガーポイントは体のさまざまな部位に痛みをひきおこすような急所で、圧に対する感度がとても高くなっています。ピンポイントで押すと、ほかの場所とは違う独特の痛みを感じます。
この部分は血のめぐりが悪くなって栄養が行き届かなくなっているので、外からの刺激で血流を改善するために指で圧迫する手技があるのです。

かつてはかなり強い圧を加えることが推奨されていましたが、現在はそれほど強く押さない手技が主流です。押されると痛いところに適度な圧をくわえたときの感覚を「痛いけど気持ちいい」と表現される方が多いのではないかと思います。

もうすこし詳しく

上で整体やマッサージを「手による刺激をあたえて体に治療的反応を出現させようとするもの」としました。
人間の体にはさまざまな刺激をうけとって脳に伝える受容器がありますが、手技療法に関連するのは「ポリモーダル受容器」だという説があります。
これは皮膚や筋肉、内臓までひろく全身に存在し、いろんな刺激に反応します。「ポリ」は多様な、「モーダル」は様式という意味です。
くわしい説明は専門書にゆずりますが、このポリモーダル受容器が興奮すると血流の改善、疼痛抑制系と言われる「痛みをおさえる仕組み」の活性化など治療的な反応があらわれます。
先ほど触れたトリガーポイントの解消にも血流改善が必要ですが、圧を加えることでこれらの反応を引き出すための手技が「イタキモチいい」刺激となります。
かつては阻血性圧迫法、現在は持続圧迫またはトリガーポイント加圧リリースなどと呼ばれるテクニックです。

痛みの感じ方は人によって違いますし、その時々のコンディションにも左右されます。
その都度確認しながら「イタキモチいい」くらいの、ベストな圧をもちいて施術していきたいと考えています。

つらいところがある方は、ぜひ一度おためしください。