猫背の人のすわりかた

姿勢の悪さが気になる方は多いですが、特に背中がまるくなる「猫背」を何とかしたい!という声をよく聞きます。
姿勢をキープする筋力の低下など猫背になる理由はいくつかありますが、「骨盤が後傾した座り方」がそれに拍車をかけていることはしばしばあります。これを改善するだけでも姿勢はよくなることはあるので、一度すわっているときの姿勢をチェックしてみましょう。
骨盤が後傾した座りかたとはどんなものか?どうすればよいのか?具体的に見ていきましょう。

骨盤を前傾させてみよう

図のように、椅子に浅く腰かけ背中を丸めると頭は前の方に出てストレートネックになりがちです。
土台である骨盤が後傾していると腰椎のカーブが失われ、背中が丸くなりやすくなってしまうのです。
脚が長い方はもう片方の脚の上にのせて「脚を組む」ことも多いですが、この姿勢では骨盤を前傾しづらくなります。背が高く脚が長い方は気をつけないと案外猫背になりやすいものです。

このような姿勢を改善するには、図の「骨盤を前傾した座り方」をこころがけてみましょう。
椅子に深く腰かけてお尻を後ろに出すような感じで体を起こし、あごを引いて胸を張るようにすればバッチリです。
これが腰のカーブ(腰椎の前弯)を正しく保った状態でよい姿勢なのですが、ずっとキープしようと頑張ると腰の筋肉が緊張してしまいます。
これはこれで別の問題につながることがありますので、ただしい姿勢をこころがけつつ同じ姿勢で長時間いないようにチョコチョコ姿勢を変えることをおすすめします。

まとめ

・猫背の人は骨盤を後傾し背中を丸めて座ることがある
・深く腰かけて骨盤を前傾させて腰のカーブを保ってすわろう
・どんな姿勢でも長時間続けず少しずつ動かそう

座ってる時に腰のカーブをただしく保つことは大切です。長時間のデスクワークや運転のとき腰の後ろに入れる補助器具や丸めたバスタオルをつかうのもひとつの手です。